10月下旬。有明海では海苔の種付けが始まる。

カキの貝殻に海苔の胞子を付着させたものを海水を入れたビニール袋に入れ網につり下げる。

通称「落下傘」という。潮の干満のために干潮時にはカキ殻が空中に露出してしまうのを防ぐ手段である。

膨大な数の「落下傘」を一つずつ手作業で網に取り付けていく。海苔の胞子が芽を出し、やがて網にからまりながら伸びていく。

落下傘をつり下げた網を設置した。潮の干満に応じて網が上下する。

まるで、海苔の畑 である。

 

撮影 谷口 徹朗 氏

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